茂木大輔
N響のオーボエ奏者、茂木大輔氏が豊富な実例をもとに、楽器と人の関係を科学的に(?)述べるという本。
最近では「のだめカンタービレ」の相談役として、また「生で聴く”のだめカンタービレ”の音楽会」を企画した人として有名だと思う。プロフィール的にはこんな感じ→
いやもう、冒頭から楽しかった。なんと、茂木氏は、オーケストラの魅力は「サイボーグ009」の魅力に例えることができるというのだから。(そこからいらぬ妄想が走るというのはさておき……)


あちこちで笑った。なかなか楽しい音楽的雑学の書だ。むしろ爆笑エッセイ。
オーケストラで活躍する各楽器について、幻のプロフィール作りに始まり、楽器別デートマニュアル、さらには有名人(含む物語のキャラクター)をオケに放り込んだらどのパートになるかというとんでもない妄想(こらこら)にまで話は広がる。
例えば山岡士郎は親子二代にわたる音楽家でクラリネットを吹くとか、アン・シャーリーは大学でファゴットに目覚めてマリラにあきれられるとか、アン×ンマンはトランペットで、しょ×パンまんはフルート、バイ×ンマンはファゴットで、ドキ×ちゃんはオーボエ。(×を入れたのは検索避け)
いやー、楽しいじゃないですか。じゃ、009たちがオケに入ったら? それは後日のお楽しみ。
付録として「楽器別適正判別クイズ」がついているのが心憎い。弦楽器が含まれていないのが残念だが、ためしにやってみると、
娘→クラリネット
私→ユーフォニウム
という結果がでた。
娘は中学へ行ったらブラスに入ってサックスかクラリネットをやりたいと言っていたので、この結果ですっかりその気になったものと見える。
でも「とってもおしゃべりで明るいけど、どこかに孤独な醒めた心も抱いている」て当たっているような当たっていないような。
さて、本来びおら弾きの自分だが、もし管楽器をやるならユーフォニウムがいいとのお告げ。
「このテストを受けたひとの中で最も微妙な個性を持ったあなた」ときた。そういえば先日ためした星占いでもそう言われたな。で、こう続く「あなたの一番大切な性格は弱いもの、見すごされがちなものへの愛」。この愛があればユーフォニウムへの壁も乗り越えられるそうな。
すでにびおらへの壁は突破してます。
ところでユーフォニウムってどんな楽器?
茂木氏の解説によれば、チューバの甘く柔らかい高音域だけを取り出した楽器で、見た目は「赤ちゃんのように抱っこして吹く小さなテューバであり、吹奏楽の花形」だそうだ。しかし、オケでの出番は近代曲に限られ、非常に少ない。認知度も低い。
そういえば、学生オケの時、同期にファゴット吹きの女の子がいた。高校時代にブラスバンドでユーフォニウムをやっていた彼女は、ノリでオケにはいったものの、やはりユーフォニウムが恋しくてブラス部へ移ってしまった。ユーフォニウムという楽器の存在と魅力を知ったのがその時である。
百科事典的な解説はこちら→
「のだめ」のキャラクター作りも、かなりの部分、これに負っているんだろうなー。特にあのオーボエ吹きの黒木くん!
そういえば、ピアニストの性格はどうなんだろう。のだめを読む限りでは何でもアリって感じたけど。

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