後藤みわこ
現代版「取り替えばや物語」とでも言おうか、おお、児童文学の書き手が801に挑戦?と思ったけど…。
10代ど真ん中の男の子たちは、「チョコ」の扱いに手を焼くものらしい。


主要なキャラは3人の中学生。
主人公の晴彦、彼の幼馴染で何をやってもクールで優雅な真樹、晴彦のクラスメートの志麻子。
3人でテーマパークへ遊びに言った折、ひょんなことで真樹と志麻子の身体が入れ替わってしまう。といっても、完全に身体と心が入れ替わるのでなく、プリン、すなわち乳房だけが男の子の身体に移動し、女の子からはなくなってしまう。(ちなみに、「チョコ」こと男の子の印は移動してない。そこがどうも微妙だ)
その事実に振り回されたのは、当の2人より、むしろ晴彦だった。
昔から当然親友として真樹を好いていた晴彦だったが、彼に突然「プリン」が出現することで晴彦の気持ちはあらぬ方へと動いてゆく。
つまり、晴彦はプリンに触りたいから真樹と離れたくないのか、親友だから離れたくないのか、本当に恋心を抱いてしまったのか。
性にふりまわされる晴彦が気の毒なような、でも、これは誰もが通る道なんだから、笑ってばかりいられないような、と思ったり。
で、最後はどうなるかって? プリンはあるべき場所に戻り、晴彦はしかるべき相手を彼女に選ぶでしょうってところで話は終わっている。
三人の他に、なかなか魅力的なサブキャラが出てくるんだけど、彼らの活躍の場がほとんどなくて残念。勝気な生徒会会長の女の子は意外な過去がありそうだし、街で志麻子がばったり出会う魔女風のお姉さんなんか、すごい惹かれるものがあるんだけどなー。

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