1688年―バロックの世界史像 1688年―バロックの世界史像
Jr.,John E. Wills ジョン ウィルズ 片柳 佐智子

by G-Tools

1688年を軸にすえて、世界の各地で起きていた出来事や活躍した人物について記述されている。フランスはルイ王朝・太陽王の時代と、イギリスの名誉革命と日本の元禄時代とオスマントルコの衰退期の始まりとインドのムガル帝国が同じ時期だったなんて、またさらにニュートンやライプニッツの時代とも重なっていたなんてびっくり!
ところが、興味津々な内容にもかかわらず、読みづらいのなんのって。ページ数が多いだけでなく、見知らぬ人名・地名に翻弄され、読みにくい日本語と格闘し、毎日コツコツ読んで2週間かかりましたとさ。(T_T)


とりあえず、苦労した甲斐はあった…と思いたい。
バロック時代すなわち17世紀は世界中で世界観の革命が起こりつつあったと、それはよくわかった。
それまでの時代とは比べ物にならならい情報量を手にして、数奇な運命に巻き込まれていった人々のなんと多いことか! 交通手段の発達により、それまで関わりのなかった地域同士・文明同士・宗教同士がぶつかり、混じり合う。金と権力を求めて闘争や反乱、戦争が起き、また宗教観の違いから王が追い出される。
まさに近代の基礎が出来上がったパワフルな時代だ。
この時代にヨーロッパで生まれた音楽と社会との関わりを調べていったら、さらに面白そう。
そうそう、この時代の音楽家は、芸術家ではなく、職人と見なされていた。したがって地位も低いわけで。当時の音楽家の生活を描いた資料、ないかなあ。

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