4408321478 ロボットマンガは実現するか―ロボットマンガ名作アンソロジー ロボット開発最前線報告
米沢 嘉博
実業之日本社 2002-07

by G-Tools

自分的にそれはもう、大当たりです。
某ショッピングセンターの特設コーナーで、訳アリ値引き本として売られていたものですが、定価で買っても充分モトが取れました。


アトム、鉄人28号、マジンガーZ、ゲッターロボ、パトレイバーなど、ロボットマンガ(アニメ)の草分け的作品を各一話ずつ取り出し、それをロボット開発に携わる人たちに読んでもらい、コメントをしてもらうという形式。
原作マンガも開発陣のコメントも興味深いを通り越して、うおー、と唸りつつ読んだ。目からウロコというか、知的好奇心のツボをつかれた。
ひと口にロボットといっても、目的によって、さまざまな切り口やアプローチの仕方があるということ。
人間の体の作りを知るためなら、あくまで人間と同じ動きをするロボットを開発するとか、危険な地域での作業を人間の代わりに行うロボットなら遠隔操作型がいいとか、介護や養育まで視野に入れたロボット作りをするなら、人間とコミュニケーションを取りやすいロボットがいいとか。
それだけでなく、労働をロボットに任せられるようになったら人間は何をするのか、またどう変わるのか。そこまで突っ込んだ発言が出てくるのがすごい。
また、最先端にいる開発者たちがそろって口にするのが、夢を持ち続けることが必要だということ。クルマの開発をするにしても、今すぐにはムリでも、絶対に事故を起こさない、公害を出さない車を作るという夢を持たなければ、車は決してそういう方向に進化しない。
そして、今最前線でロボット開発をしている人たちのほとんどが、アトムや鉄人やマジンガーに少なからぬ影響を受けているという。
今のコミックや小説って、結局消費アイテムだからなー。それは特定の誰かに責任があるのではなくて、社会全体の動きでそうなってしまっていると思うのだけど。

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