459107708X 水の精霊〈第2部〉赤光
横山 充男
ポプラ社 2003-06

by G-Tools

昨秋図書館で予約したら、修理待ち本のリストに入っていた。いつ出来上がるかわからないと告げられながらも、待つこと3ヶ月。本を開いてみれば、主人公は予想以上に成長していた。


舞台は四万十川から京都へ。かつて14歳だった真人は今や夜間高校の2年生で、昼間は図書館にこもるかバイトをするかの生活。今回はいじめこそ脱出したが、なんとヤの人が絡んでくる。しかし、第1部でセゴシとしての儀式を終えたためか、今の真人はそっち方面の人たちをも取り込んでしまうほどの魅力/威力を持つ。本人的にも、水を清める能力を少しずつ自覚していく。
まるで観光案内みたいに京都周辺の神社が登場し、実際に足を運んだことがある神社も登場するので、そのへんの描写はわくわくしながら読んだ。確かに貴船神社の奥の院は不思議な場所だった。そうか、あの船形は封印なのか…。おとなりの鞍馬山は真人がすぐ近くまで来ていながら、スルーしてしまったのが残念。鞍馬にも妙なものがあるので。
正直、主人公にはあまり魅力を感じないのだが(第一部と比べると微妙に性格が変わっているし)、脇役がめちゃくちゃいい。特に情けないちんぴら佐久間や佐久間の彼女・レナ、バイト先の上司、浜田など、味のあるキャラが何人も。それだけでなく前作で登場した脇キャラのその後もきっちり描かれているところがとても面白い。
ラストはちょっと胸が熱くなった。いくら山歩きが好きだからって、穂高でデートなんて出来すぎてる! 真人とみずきという、あらかじめ宿命付けられた運命のカップルがこの先どんな道をたどるのか興味津々。さっそく続きの第3部を借りてきてしまった。

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