4150114854 われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
アイザック・アシモフ 小尾 扶佐
早川書房 2004-08-06

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なぜに今ごろ、こんな古典を……?というか、どうして今まで読んでなかったんだ~!と悔やまれる。


もともと有名な話だし、すごく面白かったので、感想はできるだけ簡潔にいきたい。
あのシンプルな「ロボット工学の3原則」をネタに、よくもこれだけひねった作品がいくつも生まれるものだなぁと感嘆しきり。ロボットのトラブルに悩まされる人間をユーモアたっぷりに描くことで、鏡に人間の愚かさを映し出しているみたい。
アシモフは、本気で究極のロボットは人間より優れていると思っていたのだろうか。ロボ心理学者のキャルヴィン博士は「証拠」という短編でこんな台詞を言っている。
「彼(=実はロボットかもしれないと疑惑をかけられている地方検事)が取っているような行動は、ロボットか、あるいは、人格高潔な人間のみがとれるものです。しかしです、ロボットと完全無欠な人間を見分けるのは不可能ですね」
さらに「厄災のとき」では、世界をマシンと言う名の4台の人工頭脳に支配させている。それで人類はかつてない繁栄を謳歌し、戦争という災いから永遠に逃れたという設定になっている。
うーん、アシモフの作品に刺激されて生まれたSF作品は星の数ほどあると思うけど、特にこの「厄災のとき」が「地球へ……」の元ネタとなった可能性はあるのかなぁ。

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