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バロック時代の音楽家について調べてみたくなった。
ハイドンの時にも書いたが、当時、音楽家はどんなに優れた芸術性を持っていても職人扱いだった。音楽は庶民の楽しみであると同時に、教会や貴族の式典のお飾りとみなされていた時代だったようだ。
(バッハやビバルディの音楽や人となりについて語りだすと、とんでもない分量になるので、今回は割愛)


ビバルディやバッハ(そしてヘンデル)が生きていた時代(1600年代後半)は、音楽で身を立てるならまず教会の聖歌隊に入って付属の学校で学び、変声期後は教会専属の器楽演奏者や作曲家(たいていは学校の教師を兼ねる)になるか、あるいは有力貴族のお抱え楽師(宮廷楽師)になるかのどちらかしかなかった。
再生機器などなかったこの時代、音楽は生演奏でしか楽しめない。そして教会はミサのたびに、貴族は式典や宴会のたびに音楽(しかも毎回のように新しい曲!)を必要とするので、楽師や作曲家が活動する場はそこそこあったと思われる。彼らは音楽を作る職人と見なされていた。実際、注文された曲を素早く的確に仕上げることは、プロの必須条件だったらしい。
今の音楽家のイメージとはずい分違う。
と思ったが、クラシックから目を転じ、ロックやポップスの世界に目を移せば、ああ、状況はそんなに変わらないかも、と思う。成功を夢見るミュージシャンは数知れず、いったん成功すればしたで、ファンはいつも新曲を欲しがるし、コンサートも数多く開かなくてはいけないし、ヒット曲の浮き沈みは激しいし、厳しいことには変わりないな。「芸術家」の称号が与えられないのも同じだ。そして厳しいからといって止められない点も同じかもしれない。

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