4591076938 The End of the World
那須 正幹
ポプラ社 2003-04

by G-Tools

「ズッコケ」シリーズで超有名なお方の短編集。ブラックな切れ味抜群。切れ味がよすぎるので、正直、子どもたちにはまだ読ませたくない。
「六年目のクラス会」(1984年・ポプラ社)から4編を収めたとのこと。各タイトルは次のとおり。
The End of the World
まぼろしの町
約束(六年目のクラス会)
ガラスのライオン


それぞれ、世界の終末話だったり、失われた世界へ迷いこむ話だったり、子どもの残忍さをミステリ風に読ませる話だったり、人の弱さをクローズアップする話だったりする。こういう話は、昔子どもだった人たちの方が味わい深く読めるのではないだろうか。
余談だけども、今や国語の教材の定番とも言える、ヘッセの「少年の日の思い出」は、子どものころ読んでもピンと来なかった。盗みをすれば良心にさいなまれるよ、ぐらいの話に思っていた。それが、今読むと主人公の切なさ、悔しさが内臓にまでぎりぎりと迫ってくる。ある程度人生経験を積まないと、行間が見えてこないことに気がついた。
↑の4つの物語も、そういう類の話じゃないかと思うのだ。

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