477679375X ルーンの子供たち DEMONIC 1
酒井 君二
宙出版 2007-08-29

by G-Tools

本屋で見かけたとき、「〈デモニック〉生まれると同時に言葉を話し、一歳になる前に文字を読み、五歳になればそこら中にある本をすべて暗記してしまうといわれる天才的な存在――」という語句にひかれて、いつか読もうと思っていたファンタジー。


「ジョン・ミンヒ」という作者名からして、欧米人作家の手による話かと思ったら、意外にも作者は韓国人。(↑に出ている酒井氏は翻訳者)どうりでヨーロッパの匂いが薄いわけだ。「大陸」をヨーロッパでなく、中国と想像して読んだ方がイメージがわく。
それにしても長かった~。全579ページを6時間かけて一気読み。このボリュームがあと4巻もあるのかと思うとくらくら。
でも、一気読みできたということは、面白い証拠。主人公ジョシュアが「デモニック」であるという設定はなかなか興味深いし、彼の唯一の友人となるマキシミンのキャラが楽しい。「殺しても死なない奴」とはマキシミンのためにある言葉ではないかと思えるほど。
ちなみにオンラインゲームTalesweaverの原作でもある。
2巻目はバイオリンが絡んでくるらしいので、読んでみようか迷い中。(だってねぇ、どうせ6時間を読書に割くなら、他にもっと読むべき本がいろいろあると思うし……)
ただ、〈デモニック〉な存在の主人公の行く先が気になるといえば気になる。生まれながらに何もかもできてしまう天才が幸せなはずはないと、想像はついていたし、実際、大きな苦悩を背負っているジョシュアが、この先どう変化してゆくのかが気になってしかたない。それに、彼には共感できる部分が多少なりともあるので、どうも放っておけないのだ。

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