4265072100 鬼にて候 2 (2) (YA!フロンティア)
橋 賢亀
岩崎書店 2007-11

by G-Tools

私も女ユーレイと並んで竹林の中から、「たもっちゃ~ん! かわいい~」と叫びたいかも。(って、ユーレイとオバケが並ぶのか?/笑)
冗談はさておき、保くんは鬼道師として確実に成長している。その証拠に話のラストでは、ちゃんとした鬼道師用の装束をプレゼントしてもらえるのだから。


今回の悪玉はキツネ。それだけで個人的にツボだったりするわけだが、ひと口に霊力を持つキツネといっても、善から悪までその種類はさまざまで、だからこそ作者の使い方次第でどうにでも作れてしまう恐さがある。
この話の場合は……「世の男性諸君、うっかりしてると女性に搾取されるぞ」ということですかね(苦笑)。これ以上書くとネタばれになるので割愛。
オンナの本性って、マジで恐いですよ。
実際、このシリーズの中の女性たちは勝気で賢くて強い。小千代ばあちゃんしかり、鈴姉ちゃんしかり。ただ、話が進むにつれ、いつの間にか道化的な役に回っていて、最後にいいところを持っていくのは男性陣。そして後始末は再び女性たちの役目となり、彼女らは自力ですべてを解決したと思っている。
ストーリー的にはそこが面白いのだけど、この路線が続くと、女の子の読者からそっぽ向かれませんかね。それとも童門親子の魅力で引っ張ってゆけるのかしら。
そうそう、忘れてはいけないのが、大人に対する厳しい視線。今回の話では、いつの世も大人の悪行のしわ寄せが子どもに行ってしまうということを、作者は主人公の口を借りて、激しく糾弾している。キャラの描き方や筋運びはしっかりエンタメでも、こういうところが、きっちり児童文学なんだな。

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