4591103374 忍剣花百姫伝 5 (5) (Dreamスマッシュ! 24)
陸原 一樹
ポプラ社 2008-05

by G-Tools

今回のお気に入り番付:美女郎>夢候>霧矢。(女性陣は除外してます)
意外に良い役回りをもらったのが夢候かな。女好き&有能な忍という組み合わせはシティ○ンターを思い出してしまった。花百姫をきっちりしっかり護衛するさまが頼もしいし、どのシーンが好きかって、遊郭で遊女たちの襲撃を受けたところ。最後に淡雪ばあさんに優しい言葉をかけて去るなんぞ、真の優男じゃないかと。


そして、何より待ってましたよ、美女郎が真実を知るときを。
親に対する恨みがとけ、兄と慕っていた天魚(あまご)の生存を確かめた彼がこの先どんな道を選ぶのか興味津々。
天魚を裏切り者呼ばわりした八忍剣の面々を許すつもりは毛頭ないだろうけど、魔道に落ちたことを後悔はしているはず。個人的には、彼が魔王側にとって獅子身中の虫になってくれると無茶苦茶カッコいいんだけど、でもすでに正面きって魔王に抗っているから、(花結界の術は、あまた登場する術の中でも一番好きだったりする)傷が回復しないまま魔王の手から逃れる術を考えなくてはいけなさそう。どうする美女郎? 小太郎は彼についてゆくのだろうか。
霧矢の恋は実に切ない。が、見方を変えれば二人の女性に本気で思いを寄せられ、贅沢ともいえるかもしれない。守るべき者がいる幸せ。
しかし霧矢はいったい何歳だろう? 姫とは親子ほども年が違うのでは??と思うのだが……。霧矢→花百姫のベクトルは理解できるが、その逆ってありなんだろうかいやでも、「レオン」の例があるし……と、つい余計なことを考えるのだった。
深雪の方については、ネタばれにつながるので文字色を反転させよう。
彼女は一見ひどい境遇に甘んじて暮らしているように見えるが、決して不幸ではない。八剣城の陥落は確かに悲劇ではあったけれど、彼女個人にとってはむしろ救いだったように思う。あの事件がなけば、彼女は永久に霧矢への思いに囚われ、夫の愛情のありがたみを知ることなく人生を終えてしまっていただろう。見知らぬ地へ飛ばされてなお生き延び、過去の自分を乗り越えた強さに、やはりこの人が花百姫の母だと納得したのだった。成長した娘の姿を目にしてどれほど嬉しかっただろうか。
でもでも既婚者が巫女になるって、いったいどんな術を使ってタタラ師たちを納得させたのかしら……。

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