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まず、イラストがめちゃめちゃクール。TAXI4のサントラと同じくらい気に入った。
イラストのイメージを裏切ることなく、「自分の中に魔物がすんでいる」という主人公もカッコいい。
……ので、やはり勢いに乗って2巻まで読破。3巻が待ち遠しい。
そもそも冒頭が自衛隊のサバイバル訓練のシーンで始まり、その中で起きる異変、さらに食うか食われるかのバトルへと続くのだから、引き込まれないわけがない。アニメ化されたらいいなぁと密かに思うのは管理人だけ?


大きな流れとしては、神道及び呪術系のあやしげな宗教vs大自然の精霊ともに影の世界で生きる人々の戦い。
主人公の健(タケル)は、狼の守護霊(作中では「祖霊神」)を持つ宿命ゆえ、暴力につきまとわれる生活を送っているのだが、彼はさまざまな価値観の中で翻弄され、何度も危険をくぐりぬけるうちに自分にとっての真実をつかんでゆく。己の中に潜む暴力とどのように向き合い、折り合うかを自分なりに見出さなくてはいけない。
だが、それはタケルに限ったことではなく、程度の差はあれ、すべての少年少女たちにとっての課題なのだろう。
物語の設定としては「水の精霊」第3巻によく似ている。3巻で登場した、カルト系同好会を仕切る一組のカップル、彼らが中学生として名前と設定を少々変えて再登場したと考えてもいい。渋くて味のある脇役が登場するのもよく似ている。
この語では隼人という名の高校生が抜きん出てカッコよく、さらに神流という不良青年もいい味を出している。
彼らをはじめ、主人公のまわりでさまざまな人間関係や思惑がクモの巣のごとく絡まりあっているさまは圧巻。誰が本当の敵で味方なのか。作者の仕掛けた伏線を読むのが楽しくてしかたない。

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