4620107050 さなぎ舞
野田 道子
毎日新聞社 2006-09

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時は室町時代、足利義満が権力を握っていたころで、申楽が芸能として完成した時期。諏訪の豪農の息子がたどる数奇な運命を描いた物語。
諏訪の御頭祭の様子や土地の人々の暮らしぶり、さらには京都の公家たちの風俗などが詳しく丁寧に描かれている。細かな描写を背景に、力強く見目麗しい主人公のすがたがくっきりと立ち上る。
しっとりと上質な物語で、読み終わった後に心地よい余韻が残った。

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