ずっと前から、谷川俊太郎の「二十億光年の孤独」を読んでみたいと思っていた。それが四日前に、ふとしたことで手元に転がり込んできた。で、素直に読んだ。
本は人と同じで、出会いのタイミングというのがある。必要なときに必要な本が手にはいる。少なくとも自分の場合は。
しかし、この詩集はかなり遅かった気がする。うん。二十年ぐらいの遅刻?
谷川氏が18~21歳の間ぐらいに書いた詩なので、若さゆえのとんがりや孤独感がひしひしと伝わってくるのだが、それはもう何十年もこの世にはばかってきた人間が必要とするエレジーではなかった。_| ̄|○ 
なんか、自分も年取ったなーと感じる。良く言えば丸くなり、悪く言えば狡猾になった。それなりに世の中とうまく折り合いがつけられるようになった分、小さな嘘が増えた。
さて、谷川氏のもっと後期の詩集をあたってみようかな。


実は、今の時点でいちばん好きな詩人は、まどみちお氏なのだ。この人の詩には幼い頃から馴染んでいるだけでなく、今あらためて読んで見ると、言葉が、無邪気さを武器にして人間の存在を支えている根元までつきささっているのがわかる。ナンセンスな詩は徹底して意味がなく、言葉がまるで音符のように舞っている。それも好きだ。

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