イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫) イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)
秋山 瑞人

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面白い。文章が恐ろしく饒舌で濃い。キャラクターも思い切り濃い。濃いのに鬱陶しくないってことは、作者が読者を楽しませるツボを心得ているからだろうな。
逆に物事がすべてはまりすぎて「そこまでやるか? ずるいぞ」と思うシチュエーションもいくつかあったけど、しょせんフィクションなんだし、とりあえずは、まぁいいかと思えてしまう。


「とりあえず」というのは、少しばかり奇妙な中学生生活の後ろにちらつく戦争の影が妙にリアルで笑えないんだよね。「北からの攻撃」って何よ。テ★ドンかいな。
裏で糸を引く情報工作員と思しき二名の大人がこれまた面白いのだけど、どことなくエヴァの葛城と加持を思わせる。すると転校生の伊里谷がレイ、主人公の浅羽少年がシンジ、浅羽と同じ新聞部に属するクラスメートの晶穂がアスカに見えてくるから不思議。さすがに水前寺はどの枠にもはまらないな。
もちろん、戦闘用メカは登場しないけど、N✖LFに該当する組織は……どうなんでしょうねぇ。
時間的に許せば続きを買って読んでみよう。

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