406269381X ボーイズ・イン・ブラック〈2〉スーパー幼稚園児・梅ちゃん、走る! (YA!ENTERTAINMENT)
後藤 みわこ
講談社 2007-05

by G-Tools

ああ、この話の舞台、小牧山だわ♪と気づいてしまった。そのくらい土地の空気が文章に反映されているということだろうか。
健全な地球の男子中学生であるタケルと、仕事で地球にやってきた宇宙人のしのぶ(♂です)、この二人のものすごーく微妙な関係は、今回も相変わらず美味しい(腐女子スターズにとって、というイミだけども/汗) 気持ちが通じそうで通じないもどかしさも、通じてないのに通じてた?というとまどいも、凶悪なほどリアルに伝わってくる。
「いいなぁ、タケルのおしりは」
などと、しのぶはのっけから危ない発言をかましてくれたが、それがただの萌えの小道具ではなく、梅ちゃんとの絆を秘め、さらには地球のピンチを救うキーワードにまでつながっていたと知った時は本当に驚いた。気持ち良く騙された。


それだけでなく、今回は誰が地球を狙うエイリアンなのか判然とせず、作者の筆に踊らされて頭の中がぐるぐるになってしまった。ダブル梅ちゃんが現れたときには、一読者にもかかわらず、泣きそうな気分。これ、どうやって解決つけたらいいんだろう?と。
もちろん、お話なので最後は丸く収まるけれど、気分はお釈迦様の手のひらでさんざん遊ばされた孫悟空だ。
枯れイチョウの木は実在するのかな。作中では、一見枯れ木に見えるこの植物が実はエイリアンの一種で、種の状態で一粒だけ地球へ飛んできてしまったため、覚醒できないまま生涯を終える運命だという、実に切ないエピソードが隠されていたのだけど、機会があったら現地へ足を運んでみたいな。

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