4062561719 ファンタジーを読む (講談社プラスアルファ文庫)
講談社 1996-11

by G-Tools

ファンタジー=魔法と竜と剣士が登場する異世界の物語、とは限らないけれど、それならば何をもってFTとするのかと悩み始めた人にとっては手助けになるかもしれない本。


著者はユング派の心理学者として有名な河合隼雄氏なので、ファンタジー作品の分析はごく自然に無意識や魂の領域へ入ってゆく。ふだんは見聞きしたり触ることのできない無意識の世界が、ひょっこり現実世界に出すことがあって、その瞬間にファンタジーが生まれるという。
また、そういう話を抜きにして単純に読書案内として見なしても興味深く読める。
取り上げられている作品は次の通り。
ストー 「マリアンヌの夢」
ゴッデン「人形の家」
リンドグレーン「はるかな国の兄弟」
ギャリコ「七つの人形の恋物語」
カニズバーグ「エリコの丘から」
ピアス「トムは真夜中の庭で」
ノートン「床下の小人たち」
マーヒー「足音がやってくる」
マクドナルド「北風のうしろの国」
ボスコ「犬のバルボッシュ」
ル=グウィン「影との戦い ゲド戦記Ⅰ」「壊れた腕輪 ゲド戦記Ⅱ」「さいはての島へ ゲド戦記Ⅲ」
この中で既読の本はゲド戦記と「トムは〜」ぐらいだなぁ。そして機会があれば読んでみたいのは「はるかな国の兄弟」と「七つの人形の恋物語」。いや、ポール・ギャリコなら先に「雪のひとひら」を読んでみたいかも。

広告