少し前から、kindleの日本語版が登場して、iphoneアプリも登場した。
当然のように興味津々で、どれだけ読書アプリ入れてるの? とセルフツッコミをしながらインストール。
というのも、kindleでは、著作権の切れた日本の古典文学がゼロ円で取りたい放題らしいと聞いたからだった。
とりあえず夏目漱石で検索したらあるわあるわ、もう、うひゃひゃと笑いが止まらない状態でダウンロードして……。
だって思い立った時にさっと読めるんですよ? いちいち本棚の奥から古い文庫本を取り出さなくても。

それから、はたと気がついた。
無料で読める日本の古典といえば、青空文庫があるではないかと。
リーダーを探したら、今は「i 読書」という、使いやすく読みやすいアプリが出ている。すぐにそっちにシフトした。
(追記:あとでよく見たら、kindleで購入したゼロ円書籍は皆「青空文庫」だったというオチ)

試しにと、「夢十夜」を読んで大感激したところで、続いて漱石先生の講義や講演の記録を読んでみることにした。
ネットの文庫ではこういった細々とした文献までフォローしてあるところが嬉しい。

まずはこの三編を読了。
「文芸の哲学的基礎(明治44年・東京美術学校にて講演)」
「文芸と道徳(明治44年8月大阪にて講演)」
「文芸とヒロイック(明治43年・東京朝日新聞文芸欄)」

「哲学的基礎」は少々長めの講演録で読み応えありすぎと思わなくもなかったが、漱石先生の哲学・文学観が非常にはっきり伺える貴重な文献だった。なぜ漱石先生の作品は行き止まりに見えながらものすごく深いところで救いがあるのか、その秘密が少しわかったように思う。

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