娘をSFにはめた割に自分ではあまり読んでいないのだが、SFという分野は大好物。
どんな設定を作るにしても、壮大な思考実験になるところがとても面白い。

などと考えていた9月のある日、某SNSで「名古屋SF読書会」の募集ツイートを見つけ、しかも課題本がル=グィンの「闇の左手」だったので、迷わず参加表明をした。ル=グィンは「ゲド戦記」の作者、という認識が強くてファンタジー界隈の人だと思っていたが、ちゃんと調べてみると実はSFの人だった。文化人類学的アプローチはどちらにも共通するのはさすが。設定がしっかり書き込まれているので、読むのに多少骨は折れるが見返りはかならずある。

さてさて、初めて参加した第一回名古屋SF読書会の感想はというと。

名古屋駅近くの貸し会議室にて開催。人数は、世話役の方も含めて、19人。男女比はおおよそ1対1。女性が少し多めだったが、ほどよいバランスだったかと思う。最初に自己紹介をして、その時の印象では皆さん「濃い」方ばかりだなあと、そして年齢層も自分と同じかそれ以上の方がほとんどだとお見受けした。(女性は外見でだいたい年齢がわかるし、男性はレジメを見るときにメガネを外す男性が多かった)

少し話がそれるが、以前、子どもが通っていた小学校で、図書担当の先生とお話する機会があってSF話で盛り上がったことがある。夏休みに、我が家で不要になった児童書を寄付しに行った時だった。お互い本好きということから話がはずみ、児童書の話から自分たちが若いころに何を読んだかという話になった。私自身は児童書を卒業すると同時にアニメに走ったので、ジュブナイルとか今で言うヤングアダルトにあたる本はあまり読んでいない。せいぜい新井素子とか氷室冴子。だが、もう少し上の年代にあたるその先生が言われるには「まだヤングアダルトという分野の本はなかったから、中学生ぐらいになると、背伸びしたい気持ちに後押しされて、あまり理解できないながらも、SFを読み始める子が多かった」そうだ。もちろん、SFではなく歴史小説とかミステリに走る子もいただろう。それでもSF好きが自分よりもう少し上の年代に多いのは、そういう理由なのかと、ものすごく納得した。

語り合いの時間は約2時間。決して短くはないが、19人がそれぞれ言いたいことを語るにはちょっと足りなかったように感じた。例えば猫町倶楽部だと1グループ10人以内でまとめ、各グループに一人進行役を置いているので、語り合いに使える時間が1時間半しかなくても、各人が話す時間は割りと平等にたっぷりとれる。

内容については、物語そのものが複雑な要素をたくさん抱えているため、多数の疑問、様々な解釈が飛び出して、「へぇー」と頷くことが多かった。また、若い頃に読んだ時と、今あらためて読み返した時とでは、全体的な印象や面白さが違っているという意見も多かった。やはり読書会の面白さは、同じテキストを自分とまったく違うように読む人がいる(過去の自分を含めて)、ということを知るところにあるわけで、この意味では今回の読書会も面白かった。(「闇の左手」に関する自分の感想は、改めて記事にします)

読書会の本体(?)以上に面白いのがおすすめ本の紹介。いやもう世界が広がる広がる。勧められた本を全部読むことはできないけれど、とりあえずブクログの「読みたい本」コーナーに入れておこうと思う。

まずはこんな感じで


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