2017年11月&12月の読書

秋からこっち、なかなか落ち着いて好きな本を読める状況ではなく、それでも「これは!」という本はなんとか手にした感じです。ほかに実用書も何冊か読んでいますが、記録には載せていません。

11月分
児童小説の手堅い作品をふたつ。これはとても勉強になります。
そして! 「宝石の国」ですよ。これはアニメから入って原作に手を出したもの。原作が良いからアニメ化されたという流れではあるのだけど、アニメの完成度が高すぎて、これはハマるしかないレベルです。

O-bakeの本棚 – 2017年11月 (4作品)
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12月分
やや大人向けの小説をふたつ。

・「僕たちのアラル」はドーム社会が舞台だというので、ディストピアを期待していたら、少し……いや、かなり違う方向へテーマが向かっていきましたね。何というか、オウム事件を彷彿とさせるのですよ。詳しくはいずれみっちりと。

・「海へ向かう足あと」。これは、爽やかなヨット小説と見せかけて、最後、ものすごいディストピアに化けました。さらにイヤなことに、フィクションだと笑えない怖さ。ただ、最後のオチのインパクトが強すぎて前半の人間関係やヨットの細かい描写はなんだったの? という虚無感が後を引きます。読後感はあまりよろしくないです。

・3冊目は、たまたまKindle読み放題コースで無料本になっていたので読んでみた、はあちゅう氏の本。あちこちの本からいいところを拾い集めた切り貼りのような構成で、新鮮味も少なく、あまり読み応えはなかったけれど、読み終えた翌日にこれまた偶然 #metoo の告発があったり童貞事件があったりして、へぇーと思いながら経緯を追ったり。この人は文章の内容ではなく、パフォーマンスで人を集めるタイプなのかと思いました。あ、本の感想からそれてしまいましたね。

O-bakeの本棚 – 2017年12月 (3作品)
僕たちのアラル
僕たちのアラル
乾緑郎
読了日:12月11日
評価3

 

海に向かう足あと
海に向かう足あと
朽木祥
読了日:12月14日
評価3

 

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電気羊の夢の続き(ブレードランナー 2049)

この夏、名古屋SF読書会でフィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』を取り上げたところだけども、この作品の最初の映画化が1982年に公開された「ブレードランナー」。かなり原作を改変しており、公開当時はさほどヒットしなかったが、斬新な映像表現が後続の作品に大きな影響を与え、現在では名作扱い。

それから35年の時を経て、この秋、「ブレードランナー 2049」が公開となった。あくまでも映画のブレードランナーの続編であり、諸設定は映画から引っ張ってきているので、レプリカント(いわゆるアンドロイド)とバウンティハンター(映画では「ブレードランナー」と呼ばれており、違法な存在のレプリカントの「処理」担当)の存在以外は、原作とほぼ別物。

ではあるが、見終わった後、最初に感じたのは「ちゃんとディックっぽい」。原作の世界観は壊さずに新しいキャラクターとイベントを取り込みつつ、「ほんもの/フェイクとは?」という問いかけを真正面から投げかけている。何より主人公のたたずまいが原作の主人公に近くて、自分としてはかなり気に入った。

※以下は遠慮無くネタバレ事項に触れていますので、折りたたみます

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第10回名古屋SF読書会

記念すべき、10回目の名古屋SF読書会は、課題本が伊藤計劃『ハーモニー』となりまして、参加人数はなんと初の定員越え。やはりアニメ化されただけあって、有名度が違う。若い参加者が増えたのも良きことかな。

人数は増えたものの、3テーブルに分かれて感想を述べあい、その後、テーブルごとに板書した内容を紹介しあうというスタイルは変わらず。1グループあたり10人プラスアルファだったが、多すぎるというほどではなく、さまざまな意見がたくさん出てきて面白かった。(司会担当者が上手に取り回して下さったおかげもあります)

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初ビブリオバトル

といっても、参戦したのではなく、観戦。
地元の図書館で開催されるというので、前々から興味があったこともあり、強引に時間を作って様子を見てきた。
先にまとめておくと、

  1. 若いっていいなあ
  2. 本好きっていいなあ

の2点につきる。
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第7回「童話塾in関西」参戦記

昨年に引き続き、京都まで講習会に行ってきました。「童話塾in関西」。
日本児童文芸家協会が主催している、こんな感じ↓の催しです。会員専用の企画や勉強会は月一程度開かれているようですが、今回は年に一度の、会員以外でも参加OKという、大変有り難い企画です。

第7回童話塾in関西用チラシ

私が参加したのはBグループ「企画書の書き方」です。あちこちで作品の企画書は大事、という話を聞くので、それが学べるよいチャンスだと思ってとびつきました。実作指導なら、創作サークルに参加したり、あるいはお金を払って小説講座を受ければチャンスは作れますが、小説の「企画書」の作り方を学ぶ機会はあまり多くないと思います。

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